君色〜キミイロ〜

「ん,どうした?」

やばっ!見てたのバレたっ!

「い…いえ別に‥。」


「ははーん,また俺に見とれてたでしょっ。」

橘さんは勝ち誇ったかのように笑った。


「だから違いますってば!」

「わかった,わかった。ほら,目閉じて?」


またはぐらかされた〜。


仕方なく私は目を閉じた。


瞼に触れるチップがくすぐったい。
目を閉じていてもすぐ近くにいるってわかる橘さんの存在にドキドキしてる私。


なんか調子狂うなぁ……



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