イケメン先生は危険男子でした!?
☆☆☆

そして翌日。


その日は土曜日で学校は休みだった。


といっても特別用事もなくて、家でダラダラと過ごす予定だった。


午前中はゆっくり起きて、遅めの朝ご飯を食べて、昼からは借りてきた映画をリビングで見ようかな。


その程度のことしか考えていない。


「ふぁ~……もう少し寝ようかな」


予定のないあたしが起きたのは8時過ぎ頃だった。


欠伸をして時計を確認し、まだ眠たいので再び目を閉じる。


両親は共働きだし、昼まで眠っていたって怒る人はいない。


そう思い再び夢の中へ引き込まれていきそうになった時、一階からアランの鳴き声が聞こえてきた。


キャンキャンと切羽詰ったような鳴き声をしている。


その声にあたしはハッと目をあけた。


「そうだ。アランの散歩……」


あの吠え方はトイレに行きたいと言っているのだ。
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