イケメン先生は危険男子でした!?
「どうした?」


徐々に表情が暗くなっていたのか、先生が心配そうにあたしの顔を覗き込んできた。


あたしは慌てて笑顔をつくり、「な、なんでもない」と、返事をした。


しかし先生はその言葉を信じてくれていないようで、あたしの顔を覗き込んだまま少し眉をさげた。


「俺には言えないこと?」


「そ、そんなんじゃなくて……」


ただ、あたしが勝手に思い込んで凹んでしまっただけ。


なのに、先生は本気で心配してくれている。


あたしは少し迷ったけれど、素直に話すことにした。


「ここって……悠真にとって特別な場所なんだよね?」


「ん? あぁ」


先生は笑顔で頷く。


「それって……特別って……どういう意味?」


そう聞くと、先生は少し目を見開いた。


「なんだ、俺が女をここへ連れて来ているとでも思った?」


「……違うの?」
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