イケメン先生は危険男子でした!?
「なんで?」


「なんでって……。相手は先生だよ?」


声を小さくして、再び話はじめる。


「先生でも好きなんでしょ?」


「でも……」


もし、もし本当に告白したとして、あたしどうすればいいの?


振られること間違いなしだろうし、そうなると学校に来るのが気まずくなってしまう。


それに、先生との今の関係を崩すのも、とても怖いことだ。


あたしはカンナにその気持ちを話すと、カンナは「う~ん……」と、小首を傾げた。


「じゃぁ、卒業するときに告白するの?」


「……そ、そうだね……。告白するとしたら、そうなるかな?」


「そっかぁ。じゃぁ、まだまだ先だね」


そう言いカンナはお弁当の残りを口に入れた。


「……まだまだ先……かぁ……」


あたしはカンナに言われた言葉を呟いたのだった。
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