イケメン先生は危険男子でした!?
友達よりも、少し大きめに成長した胸。


あたしは上までしっかりとめているボタンにそっと手をかけた。


第一ボタンだけプツンッと外す。


その瞬間、夏の暑さでジワリと汗をかいた谷間が見える。


それを見るとなんだか自分が大人になった気分になって、ドキドキした。


先生にちゃんと上まで止めろと言われるかもしれない。


でも、今は夏だ。


熱いから少しくらい外していてもいいでしょう?


そう、言い訳をしよう。


あたしはそこまで考えて、ようやく木製のドアをコンコンと軽く2度ノックした。


心臓はさっきよりもドキドキしていて、うまく笑顔を作れているかどうかわからない。


緊張をほぐすため、あたしは小さく深呼吸をした。


しかし……。


いくら待ってもノックの返事がない。


先生、いないのかな?


小首を傾げながら、またノックをしてみる。


しかし、結果は同じ。


【資料室】の中から反応は帰ってこなかった。


「なぁんだぁ……いないのかぁ……」
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