イケメン先生は危険男子でした!?
カンナがそう言い、あたしをからかう。


「や、やめてよ、もう!」


「でもさ、先生が国語を教えていたら、詩は国語を好きになっていたんじゃない?」


カンナにそう言われ、あたしは言葉に詰まった。


たしかに、カンナの言う通りだと思う。


英語を教えていたら英語を好きになっただろうし、美術なら美術を好きになっていただろう。


「詩、恋をしているんだねぇ」


カンナが楽しそうにそう言う。


「だからからかわないでってば」


カンナのせいで、あたしの眠気はすっかり冷めてしまったのだった。
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