恋日和〜春〜





ーーー少し歩くとカフェテリアに着いた。
中はナチュラルな雰囲気で観葉植物も置いてあって心が落ち着く。

「音和は何飲む?」
「え…あ、じゃあカモミールティーで…」
「キャラメルマキアートとカモミールティーお願い。」
千華先生がそう言うと
「お持ちいたしますのでテーブル席でお待ちください。」
と言われたので千華先生と席に着く。
「この学校のカフェテリアはね、飲み物類は全て無料なの。」
「そうなんですか⁉︎凄いです……」
「ーーお待たせしました。カモミールティーとキャラメルマキアートです。」
「「ありがとうございます」」
「ごゆっくりどうぞ」

ーーそれからはお茶を飲みながら学校の話をした。制服のこと、行事のこと…それから部活のこと。


「ーーー音和ー?いる?」
丁度お茶を飲み終わった頃、圭人先生がカフェテリアにやってきた。
「はい。」
「そろそろHRだから行こう。」
「あ、すいません…時間見ていなくて…」
「気にすんな。どうせ千華ちゃんが連れ出したんだろうし。」
そう笑いながら話す圭人先生に「そうだけど、悪い?」と二ヒヒと笑いながら答える千華先生。先生方の笑顔を見てたらなんだか緊張が解れた気がした。






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