届かなくても、
「あのさ」
彼が休憩に入り一段落したところで
彼が私に話しかけた。
「修也と姫と遊びに行くんだけど、
一緒に行かない?」
「あ、うん。いつ?」
「明後日の午後1時で
待ち合わせ場所は学校前」
「分かった」
明後日は部活もなく日曜日のため
フリーである。
私は頷き、何するのか聞いたところ
決まっていないそうだ。
いかにも土壇場で決めた感じがする。
企画考案者は修也。
私の頭の中を見透かされたようで
何故だか怖い。
修也、恐るべし…
姫にきーさんでも誘えば?
と言われたからだそうで。
ニヤニヤしている顔なのか、
真顔なのか想像がつかない。
そんなこんなで一日は静かに終わった。