俺様社長に捕らわれて





「美優。そんな顔してもダメだ。可愛すぎて、帰したくなくなる。それに閉じ込めたくなる」

「え…」








洋輔のまさかの発言に、美優は驚いた。









「まぁ、そんなことしたら、美優のことを溺愛しているお父さんは黙っていなそうだから、そんなことは出来ないけどな」

「…父と会ったんですか?」

「……さて、そろそろ車に移動するか」








そう言うと、洋輔は美優の腰に手を添え、歩き出した。
美優が何を聞いても、洋輔は話を反らし、それ以上応えることはなかった。






車に乗ろうとすると、助手席から圭人が降りてきて、後部座席のドアを開けた。
そして、2人が車に乗り込むのを見届けると、ドアを閉めたのであった。





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