俺様社長に捕らわれて



( 美優 side )



パーティーで会った長谷川社長の言葉が頭から離れない…。




今までの私は間違っていたっていうの?





確かに、人生の分岐点には必ず両親の存在があった。
だからといって、両親のいいなりになっていたわけではない。



私が迷っている時には必ず両親の言葉が後押しをしてくれた。
だから、両親が進める学校へ進み、大学在学中に取得した秘書検定を活かす為に父の会社に就職した。





やりたいことや夢は無かったのか…と言われたら、私は何も答えられない。




だって、昔からなりたい職業や夢を私には見つけられなかったから…。










だから、自分の夢に向かって人生設計している友人達を羨ましく思ったこともあった。
けれど…、自分は自分だと言い聞かせ、見ぬ振りを続けて来た。
その結果がこれだもの。





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