俺様社長に捕らわれて



それから時は流れ、パーティー当日。
美優は会社にパーティー用のドレスを持ってきており、会社から直接向かう予定でいた。









「社長、お呼びでしょうか?」

「あぁ、今日はもう上がって良い。そろそろパーティーの準備をしないと間に合わないだろう?」

「いえ…ここから直接行こうと思っていたので着替えも持ってきています」

「……だと思った。せっかくだから、美容室に行ってセットしてもらってきなさい。予約ならしてあるから、今から行ってきなさい。終わる頃に迎えに行く」

「………」

「美優?」

「…ハァ~…わかりました」

「この美容室を予約している。場所はわかるか?」

「はい」

「じゃぁ、また後で。しっかり綺麗にしてもらってくるんだぞ」

「わかりました。失礼しました」








そう言うと、美優は社長室を出て行った。
社長室を出ると、田中が不思議そうな顔をして見ていた。





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