その光を、追いかけて。








「あ、坂元くん」



放課後、更衣室で体操着に着替え終わると、そこにはちょうど同じく着替え終わった坂元くんがいた。

はたと顔を見合わせ、立ち止まる。



「怪我の調子はどう?」

「ソフトボール投げはさすがにできないけど、そんなにひどくない」



よかった。

やっぱり本人に訊くまではね、どうしたって不安だもん。



昨日の保健室でのやりとりとは違って、今度は本当だと思うし、やっと安心できる。



そっと息を吐いた。



「お前、は……」

「ん?」



仁葉の方を見つめながらの言葉。



なになに?

なんか言ったよね?



「鈴宮は、本当に怪我なかったんだな?」

「え、うん」

「それなら、いい」



怪我をした瞬間は痛くなくても、後から痛みが現れたりするもんね。

そういうことを気にしていたんだと思う。



でも、仁葉は本当になにもなかったよ。












「坂元くんのおかげ」






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