その光を、追いかけて。
*
「あ、坂元くん」
放課後、更衣室で体操着に着替え終わると、そこにはちょうど同じく着替え終わった坂元くんがいた。
はたと顔を見合わせ、立ち止まる。
「怪我の調子はどう?」
「ソフトボール投げはさすがにできないけど、そんなにひどくない」
よかった。
やっぱり本人に訊くまではね、どうしたって不安だもん。
昨日の保健室でのやりとりとは違って、今度は本当だと思うし、やっと安心できる。
そっと息を吐いた。
「お前、は……」
「ん?」
仁葉の方を見つめながらの言葉。
なになに?
なんか言ったよね?
「鈴宮は、本当に怪我なかったんだな?」
「え、うん」
「それなら、いい」
怪我をした瞬間は痛くなくても、後から痛みが現れたりするもんね。
そういうことを気にしていたんだと思う。
でも、仁葉は本当になにもなかったよ。
「坂元くんのおかげ」