地図に無いパン屋
誰も居ない。
店内は綺麗に整理されてて、パンの種類も豊富にあった。
テキトーにパンを見回ってると、奥から誰かの足音が近づいて来る。
「あ、ごめんなさい。奥で作業してて気付かなくて。」
小柄で、短めの黒髪をした女性が沢山のパンを運びながら出て来た。
『えっと、、ダイジョブです。あの…』
色々と聞いてみたい事があったけど、なかなか上手く言葉が出て来ない。
そんな俺を見て、店員の女性がニコりと微笑みながら声をかけてくる。
「どんなパンをお探しでしょうか?」
俺は彼女の可愛らしい笑顔にドキドキしながら、更に動揺してく。
『えーと、、パン食いたくて…』
意味のわからない事を言った俺に彼女が近付いて来て、運んでたパンを1つ差し出す。
「今朝、完成した新作なんですよ。お1ついかがですか?」
微笑みながらパンを差し出され、断り切れなくて受け取る。
『あ、、えっと…いただきます』
甘い香りとふわふわした食感…食べた事が無い美味しいパンに頬が緩む。
「いかがですか?」
彼女が首を傾げながら、俺に聞く。
『うまいです。すごく、うまい!!』
パンを口に頬張りながら素直な感想を伝える。
彼女はニコッと笑った後、店内の陳列台にパンを1つ1つ丁寧に並べ始めた。
俺は代金を払わなきゃと、鞄の中にある財布を取り出した。
『あの、いくらですか?』
彼女は俺に向き直りニコッと笑いながら、首を横に振って「お代はいいの。また遊びに来てくれたらそれでいいから」
そう言って、またパンを並べる。
『えっ、でも…』
躊躇った。
払いたいけど、なんとなくまた来たい。
また来たら次も話せる。
そんな事、考えてた。
そんな俺に、パンを並べ終わった彼女がまた声をかけてくる。
「今日一番最初に来てくれた大切なお客様だから、またお会いしたいの。ダメかな?」
ドキッとした。
何歳かも、どんな人かもわかんないけど、、たった一言で胸がドキドキした。
俺は無意識の内に財布を戻して、彼女の顔を見直した。
『また、、来てもいんですか?』
「もちろん」
満面の笑みで答えてくれた彼女に更にドキドキした。
℡(担任)♪~
ポケットにしまってた俺のケータイが店内に鳴り響く。
『あ、すみません!ガッコ行かなきゃなんで行きます!!御馳走様でした!また、、また絶対来ますんで!!ありがとうございました』
軽い会釈をして、パン屋から飛び出した。
店内は綺麗に整理されてて、パンの種類も豊富にあった。
テキトーにパンを見回ってると、奥から誰かの足音が近づいて来る。
「あ、ごめんなさい。奥で作業してて気付かなくて。」
小柄で、短めの黒髪をした女性が沢山のパンを運びながら出て来た。
『えっと、、ダイジョブです。あの…』
色々と聞いてみたい事があったけど、なかなか上手く言葉が出て来ない。
そんな俺を見て、店員の女性がニコりと微笑みながら声をかけてくる。
「どんなパンをお探しでしょうか?」
俺は彼女の可愛らしい笑顔にドキドキしながら、更に動揺してく。
『えーと、、パン食いたくて…』
意味のわからない事を言った俺に彼女が近付いて来て、運んでたパンを1つ差し出す。
「今朝、完成した新作なんですよ。お1ついかがですか?」
微笑みながらパンを差し出され、断り切れなくて受け取る。
『あ、、えっと…いただきます』
甘い香りとふわふわした食感…食べた事が無い美味しいパンに頬が緩む。
「いかがですか?」
彼女が首を傾げながら、俺に聞く。
『うまいです。すごく、うまい!!』
パンを口に頬張りながら素直な感想を伝える。
彼女はニコッと笑った後、店内の陳列台にパンを1つ1つ丁寧に並べ始めた。
俺は代金を払わなきゃと、鞄の中にある財布を取り出した。
『あの、いくらですか?』
彼女は俺に向き直りニコッと笑いながら、首を横に振って「お代はいいの。また遊びに来てくれたらそれでいいから」
そう言って、またパンを並べる。
『えっ、でも…』
躊躇った。
払いたいけど、なんとなくまた来たい。
また来たら次も話せる。
そんな事、考えてた。
そんな俺に、パンを並べ終わった彼女がまた声をかけてくる。
「今日一番最初に来てくれた大切なお客様だから、またお会いしたいの。ダメかな?」
ドキッとした。
何歳かも、どんな人かもわかんないけど、、たった一言で胸がドキドキした。
俺は無意識の内に財布を戻して、彼女の顔を見直した。
『また、、来てもいんですか?』
「もちろん」
満面の笑みで答えてくれた彼女に更にドキドキした。
℡(担任)♪~
ポケットにしまってた俺のケータイが店内に鳴り響く。
『あ、すみません!ガッコ行かなきゃなんで行きます!!御馳走様でした!また、、また絶対来ますんで!!ありがとうございました』
軽い会釈をして、パン屋から飛び出した。