運命の相手は先生?!
家を出て少し歩くと車のクラクションが鳴った。
少し驚いて思わず肩があがる。
「如月」
「せ、先生…。おはようございます」
「おはよう。学校近くまで乗ってけば?」
「え?でも…」
「どうせ目的地一緒なんだしいいだろ?」
「…はい」
やっぱり先生に断ったり出来ない。
先生がドアを開けてくれて、助手席に乗る。
「昨日ごめんな、LINE返せなくて」
「全然大丈夫です!なんかあったんですか?」
「いや睦月先生とのんでた…」
「そうだったんですね!先生お酒強いんですか?」
「…ん。酔ったことはまだない」
先生が酔う姿とか想像出来ない…。
紘ちゃんはお酒弱そうかも。
「今日は前半店番らしいな」
「そうですね」
「教師まで店番するとかあり得ねぇ…」
「先生は白いタキシードなんですから、いなきゃダメですよ?」
わざと白タキシードを強調して言ってみる。
「バカにしてんのか」
「してません!先生白タキシード似合ってますもん」
「…あのな、そういうの普通に言うなよ」
「なんでですか?」
「反応に困る」
先生は髪の毛をくしゃくしゃってした。
照れ隠しだったりして。