運命キャンペーン実施中。




「何。」




みんなが教室を出て、二人きりになったのを見計らって、私は深々と頭を下げた。






「ありがとう……ございましたっ……」



「…………」



「……萩野がいなかったら、私、絶対にここまで生き残れなかった。」



「だろーな。お前どんくさいもん。」



「もうっ、人が真面目に……」




顔を上げると、

萩野との距離が予想より近くて急に体が熱くなった。





< 124 / 163 >

この作品をシェア

pagetop