遅咲きの恋は花屋にて。
*翔太side*
「あ!見て!長谷川君だよ!」
「キャーッ!朝から見れてラッキ〜。」
「相変わらず爽やか〜。」
校門のそばにいた女子たちが少しざわめく。その中を自転車で走り抜けるのは
長谷川 翔太。高校三年生。
容姿も、人柄も、運動神経も良く、男子からも女子からも人気があった。
しかし、彼には一つだけ難点があった。
(なんで俺のこと見れてラッキーなんだろう…朝から見たらご利益があるとか噂たってんのかなぁ。)
かなり鈍感で、天然だった。