約束ヌ場所で。

〜出会い〜

私は極普通の女の子。
まだ高1で毎日毎日新しい日々を
過ごしている。

新しい制服に新しい生活。
みんな高校は華のJKという。

確かに… 華のJKだ。

「おっはよーーっ！」
「おっはー。今日も元気で何より(笑)」

私の親友。繭歌(まゆか)
繭歌はすっごく美人。でも一つ問題が。
それは…
「あのねっあのねっ！今日の夢がさぁ
'トウヤ'のね夢見たのよ！もうやばい」
トウヤ と言うのはアニメの主人公の名前
最近夜にやる '真実の嘘'というアニメ。

繭歌はすっごいアニメ好き。
アニメを見ない私とは全然違う。

あ、私の名前は 朝日優美(あさひゆうひ)
ちょっと珍しい名前とか言われる(笑)

こんな私には彼氏が居た。
とってもクールな人。
全然笑わない。けど…優しい人だった。
そう。あの出来事さえなかったら…

ー二週間前ー
「わぁ。やっぱ沖縄の海は綺麗ねぇ。 新婚旅行を思い出すわぁ。ね。あなた」
これが私の母。 真紀(まき)。

「あぁ〜確かに(笑)また行きたいな」
これが私の父。 潤(じゅん)。

私も沖縄には行ってみたいって
前から思っていた。
でも住みたいは思ってない。
沖縄は台風が出やすい。
私は雨が嫌いだ。 前はそんなに嫌い
ではなかったんだけどね。

「ねぇ沖縄に住まない？ここより
絶対空気も美味しいし…優美にも
いいと思うのよ」

そう私は喘息を持っている。
少し走っただけで息があまり出来ない。
母と父は私の喘息を気にかけてくれる。
今のこの東京じゃ人も多くて
私には少し都会は向いていないみたい。

「んーそうだよな…優美を考えたら
沖縄はいいかもしれないな。優しい人
ばかりでゆったりしていて。沖縄に
引っ越そうか」

私は引っ越したくない。
繭歌とは離れなきゃいけない。
まだ彼のことを忘れてもいない。
しかも…毎日暑い沖縄なんて…
旅行ならいいのだけど…。