約束ヌ場所で。
「なぁ。優美。沖縄に引っ越さないか?
ここと比べてほんといいところなんだ」

「あぁー沖縄?いいんじゃない」
私は繭歌とメールをしていて
適当に言葉を返した。

それが後になって後悔するとは
思ってもみていなかっから。


ー次の日ー
「繭歌〜?沖縄に今週中に引っ越すわよ
だから荷造りちゃんとしなさいよー?
学校にも連絡はしたから」

え、ちょっと待って。
沖縄に行くって私は承諾したっけ?

「繭歌が良いって言ってくれて本当に
良かったよ。父さん嬉しいぞ」

「うん…って私良いって言った?」
「あぁ、良いって言ったぞ?(笑)」

あぁ…なんか繭歌にメール返してた時に
なんか言ったよな…多分それだ。

でも今の彼氏には何て言えばいいの?
まだ付き合って間もないのに…
でも話さなきゃ。
遠距離でも大丈夫だろって言ってくれる
そう信じていたのに…


「ねぇ斗真?私ね…沖縄に行くの」
何て言うだろう…怖い。
「あぁ、そうなの?夏休み近いもんな
お土産宜しくな」

斗真は分かっていなかった。
あの言葉で斗真がこんなにも人が
変わるだなんて…思ってもいなかった。

「ううん。違うの。沖縄に引っ越すの。
斗真、遠距離になるけど毎日メールする
し電話もするからね!」
私のこと言葉で…

「はぁ?沖縄に引っ越す?遠距離?
メール、電話毎日とかうざいわ。
遠距離とか無理だろ。無理無理。
別れようぜ」

え、嘘でしょ。
あんなに優しかった斗真が…
こんなこと言うわけないよ。
「え、なんで…?斗真。私のこと
好きなんでしょう?ねぇ…」

斗真のあの言葉で私は人をあまり
信じることが出来なくなった。
「お前のことなんか1ミリも好きだって思ったことない。ちょっと可愛いかって
調子のんじゃねーーよ。じゃあな」

私はもうボロボロになった…
あれから繭歌にも引っ越すことを告げた

繭歌は泣いていたけれど元気よく
'毎日メールするから。遊びにも行くね'
そう言ってくれた。

これが二週間前の話だった。

そして明日。
私はこの生まれ育ったこの東京を離れる
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