ミステリー
妙な動物は、美青年の家で、彼の帰りを毎日、毎日、心待ちにして留守番をしてました。
美青年は出勤する前、妙な動物のためのお昼ごはんの野菜、果物、水を必ず用意してあげてました。


ある日の事、妙な動物は美青年の使うメモ用紙と万年筆を手に取り、つたない字で
書きました。


あなたは私を不気味とは思いませんか?


美青年はそのつたない文字を見ると、まっすぐに妙な動物を見つめ、妙な動物の頭を撫でます。

最初は少し驚いたけど、不気味とか怖いとか思ってないよ


と、やさしい声と微笑みで言います。



妙な動物は
美青年の胸に、飛び込んでいきます。


妙な動物を、美青年も優しく抱きしめました。

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