ダイヤモンドの未来
ある程度の経験がある、医療関係者であれば、違和感をもつ状況。

ましてや、患者自身も薬剤師。

抜釘をした方がいいことは、分かっているはず。


何かあるのではと思うだろう。

それでも、周囲のスタッフに温かく見守られていたのは、香江が築いてきた関係があるからなのだろう。

病院の忘年会でも、足が痛そうな香江の周りには、絶えず人がいるのが見えた。

自分が座ったままでいるのを申し訳なさそうにしながら、笑顔で会話していた。

俺自身も囲まれていたため、話すことはできなかったが、つい目で追っている自分に苦笑した。




< 134 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop