ダイヤモンドの未来
「澤田先生とは、順調?」

あっ、きた。

「うーん、順調というか…」

「先週学会で、今週結婚式だもんね。」

「はい。」

「保田先生の噂聞いた?」

私が知ってるレベルは当然、真美さんも知っているはず。

「元カノなんですよね?」

「そう。私もびっくりして、蒼介に聞いたら、付き合ってたのって、研修医時代くらいまでらしいよ。」

「そうですか…」

「何も聞いてない?」

頷く私。

「蒼介曰わく、過去すぎて忘れてた。って言ってた。その後、まぁそれぞれ色々あって、今は同期としての付き合いだって。」

「色々…?」

「きちんと別れて、別の人と付き合ってたって。」

「だから、今は香江ちゃん一筋ってことだよ。」

「でも、全然…」

全然、何て言いたかったんだろう…。

言葉が途切れる。

「医者と付き合うって、思ったより大変だよね。

いそがしいしね。」

実感がこもっている。

いそがしそうなのは、十分に分かるので、頷く私。

「これも、蒼介情報なんだけど、澤田先生が院内の人と付き合うって今までなかったんだって。だから、本気なんだなって。」

うれしい言葉だった。




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