ダイヤモンドの未来

「香江ちゃん、手術受けてみないか?

今も、すごく頑張ってるのは、分かる。

もうちょっとだけ、勇気を出して、俺と一緒に手術がんばってみないか?」

先生が軽く首を傾けて、さらに視線が強くなる。

「車からでもイルミネーション見られるけど、来年は歩いていけるように。」

先生の優しさが伝わる。




気づけば、

「お願いします。」

と、今まで迷っていたことが嘘のように、すんなりと答えてしまっていた。


イルミネーションの魔力だろうか…

< 62 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop