ダイヤモンドの未来
「香江!!」

母の声が聞こえ、視界にとらえる。

真っ赤な目をした、母の顔があった。

「…お母さん…わたし……」

「事故で、足首を骨折して、手術をしたの。」

淡々と答える母。



唐突に、トラックがよみがえる。

「お父さんは?」

勢い込んで聞く私に、母は首を振りながら涙をこぼし始めた。

私の目尻からも、涙が一筋枕へ染み込んだ。

そして、さらに、悪夢は続く…
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