天才に恋をした
プロローグ
高校2年になる新学期の朝、ひさびさに親父と会った。

男同士、特に会話もねぇけど。

会社経営している親父は、いつも忙しい。


「おい、真咲」

朝練へ行こうと、玄関で靴をつっかけてた俺に、親父が声をかけた。

「今日、女の子来るぞ」

「は?」

「うちで預かるから」

「はあ!?」
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