天才に恋をした
―リーグブルは、未だに英雄を忘れてない。

宮崎先生は、教科書にも載ってるんだから。


ヨーロッパの大学に推薦するって、そうとう誘われたらしい。


でも先生は、中途半端に終わった緑化計画に夢中で、日本から動かなかった。



先生は、財産をすべて緑化につぎ込んで、

自宅まで売っちゃってる。

苗ちゃんは自力で、大学に行くしかないんだ。


ヨーロッパなら、リーグブルの財政支援でどこの大学にでも入れてもらえる。

だけど試験はあくまで実力だ。


それでも苗ちゃんは、最難関を選んだ。

自分で選んだんだよ。

リーグブルのワッダーパーク大学に行くって、はっきり自分で言った。

生命科学の分野では世界トップレベルだし、

国際機関の幹部の三割があそこの出身者だからな。

先生の仕事を継ぐつもりなんだろう。



あの子はやるよ。

最初から分かってた。

天才だって―
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