天才に恋をした
文化祭のテンマツ

15-1

新学期早々、文化祭の準備が始まった。



「真咲たち何すんの?」

「カレー屋!」

陸玖の質問に、キゲン良く答えた。


今日の試合、俺・大活躍。

か~な~り~

カッコ良かった。



終了間際、陸玖のアシストも良かった。

でもそこに良く合わせたよ、俺。

マジ大興奮!


まっすぐ帰る気になんてなれないだろ。

だから、陸玖や角田と飯を食ってくことにした。




「真咲、超ターバン似合うんだ」

角田が笑う。



「え。真咲がウエイターやるの?」

「女子もやるけど、客寄せはやっぱ真咲でしょ」

「うわ。絶対見に行く。角田は?」

「俺はインテリアと衣装担当」



角田の家は、アジア家具の輸入をしている。



「それプロデューサーじゃん」

「俺、合ってる。大学はそっち目指そうかな」

「真咲は政経だよな?」

「俺は…なんだろうな。なんでもいいや」

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