好きだよ、バカ
助けて
なんで皆、佐伯のこと嫌いなんだろ。

何てご飯を食べながら考えてた。

普通に話してるし普通に接してるように見えるけど、本当は嫌いって女子って怖いな。
まあ、私もそうだけど。っていうか佐伯と話さないし。必要事項だけだな。部活も委員会も何も一緒のやつないけどね。

「…ごちそうさまでした!」

「勉強しなさいね」


「うん!!」

なんて母親に元気良く返事をしてみせるけど、勉強する気なんて一切無くて。私は自分の部屋に入るなり、すぐベットにダイブした。

「大沢先輩………」

私はその名前を呟いた瞬間、ベットから跳ね起きた。

「なに!?なんなの!?大沢先輩のことそこまで引きずってる!?!?いや!そんなはずないでしょ!!!!」

自分にそう言い聞かせた。
そうするしか、自分を守れないから。
誰かに相談するにも、大沢先輩のことを知ってる人はいない。

「ふざけんなよ……」

両手を顔につけて声を出さないように静かに泣いた。
明るいキャラを保つためには、一人で声を抑えて泣くしかない。

「忘れなきゃ」

毎日、そう言っているが忘れることはできない。だって、






「愛してた、から…」
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