今度その手をつなぐ日は
だから、あたし達もお決まりの返しをする。


「あのねー、俺達は幼馴染みなの。兄弟みたいなもんなの」


「そうそ、お隣の幼馴染みに恋心……なんて、漫画だけの話。

お互い好みなら高校の時にとっくにくっついてるっつーの。

ねー!」


「なー!!」


因みに「ねー!」と、「なー!」はほぼ被っていて、この会話が、いかに繰り返されて来たかが分かる。


「そーだけどさー……」


「ほらもう、祐也飲み過ぎ!!」


そして、ぐだぐだと飲み会は続いて。


田舎のお店は12時には閉まるので、そこでお開き。
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