今度その手をつなぐ日は
帰り道
「祐也、絶対車でゲロ吐いて茜に怒られるよな」


「この間もカークリーニングしたって言ってたしね」


タクシーを使えばすぐだけど、二人で話しながら歩けば苦ではない距離を進む。


だけど、今日は二人になりたくなかった。


「あいつと……どうなった?」


ほら。


絶対聞かれると思ったんだ。


「んー、まぁ、まぁ」


「なんだよそれ」


あたし達は本当に兄弟みたいに育ったから、つい。


丁度泣いている時に電話をくれたから、つい。


辛い恋の事。


仕事の事。


泣きながらぶちまけてしまったのが、この間……。
< 13 / 17 >

この作品をシェア

pagetop