あなただけを見つめてる。
なんとかお母さんを交わし、玄関の外へと出ると。
「葵?」
私に気付いた朝陽くんが、こちらへと一歩ずつ近づいてきた。
「おはよう、あ……」
“朝陽くん”。
そう呼ぼうとする私よりも先に。
「葵、誕生日おめでとう!」
朝陽くんから、二度目のおめでとうをもらった。
それから、目の前に差し出された花束。
「……っ!?」
その花束とは。
「……っ!向日葵?」
そう、朝陽くんがくれたのは、向日葵の花束だったんだ。