【短編】真夜中のサンキャッチャー
「そう。覚えてないか。俺は木嶋さんのこと……いや、何でもない。何か飲む? 汗かいたし、イオン飲料でも買ってくるよ。あと着替えたいでしょ?」
「はい。じゃあ、お言葉に甘えて。あとアイスクリームも」
「分かった」
小井川さんはそう言って買い出しに出た。
ドアが閉まった勢いでサンキャッチャーはユラユラと揺れる。何も言わなくても見てくれた小井川さんに、少し、期待をしてもいいのかなって思いながらパジャマに着替えた。
(おわり)
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