はやく気づいて(短編)






「それを誤解してたわけね、俺は」


「そうですよ。ほんとに迷惑です。」




少し緩んだ抱擁。
それを今度は私からきつく抱き締める。


あなたも粉々になってしまえばいい。

そしたら私が溶かしてあげる。





「だって俺、兄貴に勝てるところなんてないし。」






確かに修一さんは男としても人としてもかっこいい人。



神様がいるとしたらあなたは修一さんにいいところはほとんど持ってかれちゃっていて、


あなたが修一さんに勝てるところなんて
今まで無いし、


これからも絶望的に無さそう。





だけど、

だけどね、真二さん、





「私は真二さんが好きですよ」




私からもらえる愛の大きさは
今までもこれからも修一さんより絶望的に大きいですよ。







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