単純な恋。
またですか?とブツブツ言いながら私に近づいてきた松田君。


「いきますよ」


真正面に来た松田君が私の顔の横に右腕を伸ばしスチール棚に手を付いた。


っと、同時に横から声がして松田君が突き飛ばされた。


「ちょっ、何してんだよっ。女性に暴力はないだろっ。松田、どうしたんだよっ」


真正面の人物が松田君から西原に変わってた。


呆気に取られる私達、4人。


「話は俺が聞くから」


私を守るように両手でスチール棚に手を付いてる。


後ろを振り向いて話しているけど…。


近すぎる。


…西原の顔。


「大丈夫か?」


私の方を見て言ってきた。





…これが今、流行りの壁ドンってやつですか?




ナゼかドキドキしてるんですけど…。




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