女子力高めなはずなのに
悶々としながら、支出の内訳の詳細が聞きたくて2階の業務課に向かった。

内線電話で聞いてもいいんだけど、直接聞いた方が分かりやすいし、話が早い。

2階に降りて、ノムさんに話しかけた。

「すみません。この支出のこと教えてほしいんですけど」

振り返ったノムさんは、相変わらず化粧っけがなくて、髪もギュッと一つに結んでいた。

そしてちょっとくたびれた紺色の制服がすごく似合っている。

「んー、どれ?」

「これって大きな備品を買ったんですか?」

「あー、これ……。ごめんね、曖昧な書き方しちゃって。これは細かい部材をまとめて買ったの。個数とか書けば良かったね」

ノムさんはちょっとめんどくさがりなところがある。

だからまあ、そんなことだろうとは思った。

「あ、はい。今度からそうしていただければ。ありがとうございます」

「うん、ごめんねー」

ノムさんはにっこり笑った。

ノムさん、いつもはいい人なんだけど。
時々刺々しいことがある。

今日は刺々しい日じゃなくて良かった。
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