女子力高めなはずなのに
ほっとしながら3階に戻ろうと階段に向かったら、後ろから声をかけられた。

「中野さん!」

「はい?」

振り向くとそこには槇村さんが立っていた。

えっ……?
槇村さん?

あの人気の槇村さん?
私にいったい何の用でしょう?

「前から思ってたんだけど、中野さんって本当に綺麗だよね」

耳を疑うような台詞を言って、槇村さんはにっこり笑った。

「……は?」

一瞬何を言われたのかわからなくて、首を傾げる。

……?

エエッ!

今、綺麗とか言った?

驚いて、まばたきしかできない。

「俺、今度実家の稼業に戻ることになったんだけど、その前にどこかで二人で会えないかな?」

「!?」

これって?
もしかして?

デートに誘われてる?

……槇村さんが私を?


キャー!どうしよう!

なんか、頭の中がふわふわして何も判断できない。
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