晴れ女
静まり返る朝の空気が気持ちいい。

あのまま朝陽の腕の中に居れば私はきっと真実を聞いてしまう。


朝陽の隣に居る事を手放す事なんて出来ないくせに。

予想している答えが最悪だった場合、その言葉を受け止められる器も、持っていないくせに。



まだ。

朝陽が許してくれる限り。


もし。

私が”由紀”の代わりだとしても。




――側にいたいよ……




朝陽……
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