晴れ女
問い詰めてしまう前に私は逃げた。


また一緒に笑う為に。




だから今日だけ。嘘を許して。





電車に乗り込み携帯を開くと、着信はなし。

はあ……と大きく深呼吸した所で、目的の駅に着き、ホームに降り立った。



寝てないせいで頭が重い。


全く眠たくはないんだけど。

眠くないのは脳だけで、体は休みたいと切に訴える。


家まで気合いで歩こうと改札を抜けた時。




「陽菜ちゃん……?」


左側から名前を呼ばれ、振り向いた時そこに居たのは……




「慎吾……」



ギャル風な女の子と手を繋ぐ慎吾だった。
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