絶対零度の鍵
それに、少し焦っているような様子も気になる。
無口だし。
僕よりずっと高い位置にある広い背中を見ながら、こんな兄貴は初めてみるかもしれないと思った。
「―ここか。」
小山の頂上まで来ると、兄貴は呟き、周囲を見回した。
立ち尽くす兄貴を横目に僕は欠伸をした。
―まずい。
寝不足が祟っている。
僕、このままじゃ、眠っちゃう。
しかも、ここ、暑いし。
ぼんやりしながら、頂上に立つ兄貴を見た。
―ん?