絶対零度の鍵
いつの間にそこにいたのだろう。
右京と同じ白銀の髪を無造作に散らしながら、片翼の美しい少年が温度師の背後に立ち、にやにやと笑っていた。
顔立ちは右京にそっくりだが、瞳の青の深みが違うようだった。
「馬鹿姉弟が揃ったか…ってことは近くに鍵師の奴も来てるな?」
温度師の問い掛けに、
「…勿論じゃ」
鍵師は姿を現した。
ちょうど僕の足下に。猫の姿で。
「ちょうどいい。弟の方にはかわいいペットを奪われたんだった。まとめてここで終わらせてやろう」
そう笑うと温度師は両手を高く掲げた。