絶対零度の鍵




「お前の言う、志とはなんだ?」



腕組みをして、蓮貴は訊ねる。



「無論、全ての世界・空間を終わらせ、自らの手で支配することでございます」



「フッ」



温度師の答えに蓮貴は笑う。


温度師もにっこりと笑った。



が。


一瞬にして、蓮貴の表情は消える。




「じゃ、もう用無しだ。」




指先ひとつ、動かす事無く、蓮貴の呟きと同時に温度師が消えた。




「え?」




今確かに温度師が跪いていた場所。



見間違いかと、僕は自分の目をごしごし擦る。
< 340 / 690 >

この作品をシェア

pagetop