絶対零度の鍵
「お前の言う、志とはなんだ?」
腕組みをして、蓮貴は訊ねる。
「無論、全ての世界・空間を終わらせ、自らの手で支配することでございます」
「フッ」
温度師の答えに蓮貴は笑う。
温度師もにっこりと笑った。
が。
一瞬にして、蓮貴の表情は消える。
「じゃ、もう用無しだ。」
指先ひとつ、動かす事無く、蓮貴の呟きと同時に温度師が消えた。
「え?」
今確かに温度師が跪いていた場所。
見間違いかと、僕は自分の目をごしごし擦る。