絶対零度の鍵
「真っ黒…」
店内だと、蒼く描かれていた地球の位置にある星が、真っ黒になっていた。
それは、元々の色というよりも。
「誰か、塗ったのかな?」
後から塗り潰されたかのように、少し雑な印象を受けた。
「へんなの。全然出かける人の部屋じゃない」
右京はそう呟きながら、足下に気をつけつつ前に進む。
鍵師の作業部屋は、まだまだ沢山の中途半端な仕事が山積みにされていて、
まるで、すぐに帰ってきますとでも言わんばかりだった。