近しい華は高嶺に咲く美しき花
『私の態度よ。結局彼に流されて、浮き沈みが激しくて、花村に八つ当たりもするし、公私混同もいいところよね』
「はい、それは、否定できない事実ですね」
『やっぱり?』

でも、そんな恋愛体質の先輩が好きなんだ。
彼と別れたと言うことは、俺にもチャンスが巡ってきたのだろうか。

『ごめんなさい。これから心を入れ替えて恋愛はしばらくしない、仕事を頑張るよ。今日はそれが言いたくて花村をここに呼んだの』
「そ、そうですか・・・」

恋愛はしばらくしない、か・・・
華はすぐそばにいるのに、なかなか届かない。

すごく、凄く、手に入れたい華なのに・・・
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