L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~
突然後ろから2人して呼ばれた。

振り向くと、顧問の佐々木先生だった。

「佐々木先生!なんか凄く久しぶりな気がするー!」

「だって、あんた達顔だしてないじゃんwww」

佐々木先生は先生と言うより友達感覚な人。

前は部活仲間といる時タメ口で話してたから、その名残りみたいで今もタメ口で話しちゃう。

担当は社会科。去年の日本史を担当してもらったけど、今年は科目を持ってもらっていない。

「確かにw」

「なになに?文ちゃんに英語教えて貰ってるの?」

「そうです。あたし達分からない所ありまして。」

祥香は目上の人には仲良くなっても絶対敬語。

本来はそうならないといけないから私も見習わないといけないな…。

「…そう言えば先生。先生って文先生と同期って言ってましたよね?」

「祥香ちゃんいきなりどうしたの!?」

「ん?うん。そうだけど。それがどうかした??」

「いや、先生と文先生下の名前でしかもちゃん付けで呼びあっているので、仲いいんだなぁ。と思っただけです。」

「へぇー。佐々木先生と文先生同期だったんだ!てことは、文先生今年37なの??」

部活で先生の誕生日を祝ったことがある。その時に佐々木先生の年齢を知った。

佐々木先生も先生で、年相応には見えない。

若く見られるのが嫌だと言って、ベリーショートにしているが、逆に可愛く見える。

「いや、文ちゃんは私よりも1つ上だから38。」

…見えない。38歳になんてぜんっぜん見えない。

本当30位かと思ってた。
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