厄介なkissを、きみと ー fairy tail ー
『だって、あゆみんち、こっちだろ?』
その言葉の意味をすぐに理解できなかったのは、あまりにも突然だったから。
突然、タケルの口からあゆみの名前を聞かされたから。
それでも、時間が経てば理解できた。
こんなオレでも。
ふぅん。
やけにテンション高かったのは。
そっか。
そうだったのか。
前を行くタケルの背中を眺めながら導き出した答え。
「おまえ、あゆみのこと…」
投げかけた言葉に、タケルは、ふふん、と鼻で笑うだけだった。
オレたちは結局、あゆみの家の前を行きと帰りの二回、通り過ぎただけ。
それでも。
タケルは、満足そうにしていた。