レインボーマジックイン!
藍はドカッと椅子に座った麗遠のブレザーに目を向ける。


ケープからちらりと見えるブレザーのポケットから、何やら赤いヒラヒラした細いものがはみ出していた。

「(あれって…団長用はちまき…?)」


近くにいた白馬と虹子奈はその言葉にピクッと反応した。

「(え…どういうことですか…?)」

白馬は麗遠のブレザーのポケットからはみ出している赤いはちまきが目を向けた。

「(あのはちまきは団長だけが身につけることが出来るんだけど…あのはちまきを麗遠が持っているってことは…)」

と、クスクスと笑う白馬を虹子奈は横目で見る。


「(麗遠さん団長になったってことですか?)」

「(うん、あんなこと言っておきながらね)」

必死に笑いを堪えている白馬は、明らかに震えていた。
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