- 天体観測 -



「 つーかさ 」
「 ん? 」



青野君を見れば、だいぶ面倒そうな
顔をしてこちらを伺っている。





「 俺、幽霊部員ってことで 」
「 は? 」
「 面倒だし 」



なんとなく成り立っていないような
気がする会話を打ち切り、
彼は立ち上がった。



「 え、帰るの? 」
「 ま、幽霊部員だし? 」


そう言って、へらっと笑ってみせた
笑顔に少し腹が立つ。

「 なによ、勝手にすれば! 」
「 気を付けて帰れよ〜 」


わたしは若干 怒ったように言ったのに
青野君は 気を付けて、と言った。

優しいんだか、愛想悪いのか。
天文部、これからどうなるのか。



少しよくわからない
夜の学校でした。
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