OUT
「…さ…はやく出口みつけようぜ?」
竜は隣のドアを見て、二人に言った。
「…うん…はやくみつけよう…」
ネロがドアを開けた。
――ギィイイ……
「………?」
いつものドアより、なんだかごつく、重い…
ネロはなんだか嫌な予感がした。
「…どうだ?ネロ…」
ネロは竜の言葉に、返事をくれない。
「……ネロ…?」
永遠がネロの肩を、恐る恐る叩いた。
「………窓……」
ネロが指をさす方には、小ぶりの窓があった。