OUT

「……あ…」



永遠の目の前には、倒れているネロがいる。



……え…?



………ネロ…



「ネロ!!!」



永遠はネロの所に駆け付けた。



ネロはすぐに立ち上がり、辺りをキョロキョロと見回した。

「竜?」


棒状に突き出ている壁を見つめ、ネロは表情を歪ませた。

「………え…?」



「竜―――――!!!!どこにいるの!!?」



ネロは必死に飛び出ている壁の向こうに叫んだ。



飛び出ている壁の先端は、ドアの中に入っていた。


永遠も叫ぶ。



「竜――――!!!!大丈夫か―――!?」




二人は懸命に叫んだ。




だが……






竜からの返事は帰ってこない。






…不安は募るばかりだ。





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