OUT
「……竜…?!」
永遠が壁を見ると、呟いた。
「………え?」
ネロが永遠を見た。
「…今壁がバンバンって…まさか…竜…!!?」
壁の向こうにいるんじゃなくて……
……ドアの向こうに……
…綴じ込められているのか……??!
それを感じた瞬間、永遠は壁を横から引っ張った。
「……永遠!!?」
「…多分だけど…竜は部屋の中で罠にかかってる!!!この壁を退かさないと!!!」
それを聞いた瞬間、ネロは泣きそうになりながら、長い、出っ張った壁を引っ張った。
「…竜―――!!!!頼むから無事でいてくれ!!!」