OUT


尚はその言葉に体が震えだした。


永遠はやっと声が出た。

「…いくわけないよな…?」

情けない自分の声が…更に自分が惨めに感じた。


「…来なくていぃ…」

「…え?」


口の周りを血まみれにし、ネロは真っ黒の瞳で尚を見た。


「…あなたは来なくていぃ…」

「…川里さ…ん…?」


ネロは軍人を見て、こう言い放った。


「…私だけで…一人でいぃ…」


すると軍人が尚を見た。

「ではこうしよう、…あと一分内に自主参加希望者がでてこない場合、、我々が撃ったこの少年を処分する…」


「……え?」


ネロと永遠の目が見開いた。



「…処分…?」


更に尚の体が震え出す。


「……何故…」


「…話を早くするためだよ。」



軍人が腕時計を見て、カウントしはじめた。


「59ー58ー…」


永遠の頭の中が、真っ白になった。


そんな…!!


「誰…か…!!」

永遠はバッとクラスメートの方を向いた…が、

自分と目が合ったクラスメートは全員後ずさりをした。


「…………ぅ…」



誰か…

――誰かがいかないと…

―――尚が死んでしまう!!!!!


草村のように…なってしまう!!!!


どうすれば…


…………





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